PT2+Radeon RX系+LAVの環境でTVが正常に再生できない

今回は「Windows10+RadeonRX(Polaris)+PT2+Tvtest+LAVFilterを入れた環境でTVが正常に再生できない」という、世界的に見ても何人が遭遇するんだコレ みたいなトラブルです。
といっても私の環境下でのトラブルですので、PT3やTvtest以外の再生ソフトでも症状が出る場合はあるかもしれません。
Windows8.1でも出るかもしれません。7は、恐らく再生にLAVを使う人が少なそうなので、あまり遭遇しないと思います。
というわけで以下が原因と解決策です。

まず、上記環境でどういう症状が起こるかですが、「TVを再生した時に画面が真っ暗で、音声が途切れ途切れの状態がしばらく続く」というものです。ほっとくと正常に映る場合もありますが、運が悪いと壊れかけのレディオのような状態になります。

ところが上記環境でも問題なく再生できる場合があります。細かく検証はしていませんが、恐らく「Radeon Softwareのバージョンが17.11.1以前」ということだと思います。
この17.11.1は比較的安定したドライバでしたので、その他にも問題が起こるようならこれを入れると解決することもあるかもしれません。
逆に言うと2017/12/1現在、17.11.1以降、11.2や11.4では症状が出ます。
じゃあ11.1のままでいいじゃないか、というのもありなんですが、やはりその他の不具合の解消やパフォーマンスの向上などがアップデートで反映されていくことを考えると、ずっと更新できないというのは辛いものがあります。そこで、別のアプローチで解決を図ってみました。

まずは使用するデコーダをLAV以外にすることです。これであっさり治ったので、LAVに問題がありそうだと考えました。
使用したのはDScaler Mpeg2 Video Decoderです。ただ、このデコーダはどうもLAVより画質が好みではありませんでした。
そこでLAV側の設定を確認してみました。

LAV Video Configurationを開くと、上のような設定になってるかもしれません。
Hardware AccelerationがDXVA2になっているのは、RadeonとBlueskyを入れている方ならピンとくると思います。
実はこれをNoneにしても症状は消えますが、それでは他のプレイヤーでFluid Motionが適用されなくなります。
そこで、隣のCodecs for HW DecodingのMPEG-2のチェックを外してやります。

これでOKを押して保存し、Tvtestで再生すると、正常に映るはずです。

地デジの映像はMPEG-2で流れてきていますから、そのストリームに対してはハードウェアデコーディングを無効にするわけです。
ついでにDVD再生時の支援も無効になってしまいますが、正直このテのものを使っている方はとっくにDVDなんぞ見限ってBDに移行してると思うので、あまり影響ないかと思います。

タイトル :
名前 :
URL :

トラックバックURL